2014年3月28日金曜日

論文掲載されました

以前に投稿した論文が、今回、耳鼻臨床学会という学会の学会誌に掲載されました。
好酸球性中耳炎症例の聴力推移というテーマの論文ですが、近年、気管支喘息や慢性副鼻腔炎に合併する難治性の中耳炎が話題になっており、そういった中耳炎では難聴の進行が早いことが問題になるのですが、いかにしてその難聴を食い止めるのかといった内容の論文です。行きつくところ結局は「的確な診断をして適切な治療を行う」ということなんですが、その当たり前に思えることが日常臨床では実は非常に難しいのです。
例えば開業してまだ一ヶ月余りですが、小さなお子様の鼓膜を顕微鏡で何気なく見てみると非常に多くのお子様の中耳(鼓膜の奥の空間です)に浸出液や膿(うみ)が溜まっているのです。もちろん診察時には耳痛などの症状のないお子様です。話を伺うと何度も繰り返して急性中耳炎を繰り返している反復性中耳炎といった状態や無症状であるもののまるで急性中耳炎のような鼓膜所見を呈している遷延性中耳炎と呼ばれる状態に当てはまっております。その状態を治療をせずに放置すると、今後も急性中耳炎を繰り返したり、難聴のため言葉の習得や学校の勉強に支障が出たり、将来的により難治性の中耳炎に移行する可能性があります。
動こうとする小さなお子様の鼓膜を観察し処置することは決して容易ではありませんが、お子様の大切な将来のためにも鼓膜をしっかり観察したうえで的確な診断をし、適切な加療をすることが非常に大事であると考えております。
少しでも地域の方々のお役に立てるようこれからも研鑽を積み重ねていきたいと考えております。





2014年3月23日日曜日

細井裕司教授退官祝賀会

本日、奈良県立医科大学耳鼻咽喉科学教室教授の細井裕司先生の退官祝賀会が、奈良市のホテル日航奈良であり、出席してまいりました。
奈良医大耳鼻咽喉科学教室出身の同門の先生だけでなく、奈良医大の他科の教授や他大学の耳鼻咽喉科教室の教授も多数出席され、細井先生の人脈の広さに改めて驚きました。
細井先生は対外的に非常にご高名な先生ですが、医局員の向学心に対しても非常にご理解のある先生で、私も希望する施設での研修など随分我がままを聞いて頂きました。
本日は200人以上の出席者がいたのでゆっくりとお話ができませんでしたが、先日開院祝いで送って頂いた絵画のお礼と近況を報告させて頂きました。
細井先生はじめ周囲の方々に恵まれて今の自分があるということを忘れず、これからも日々精進を続け、地域の皆様に信頼される耳鼻咽喉科クリニックを目指していきたいと思っております。

2014年3月20日木曜日

長谷川先生

本日、午後の休診時間を利用して、大阪の西区にある長谷川耳鼻咽喉科に見学に伺わせて頂きました。院長の長谷川太郎先生は、八尾市立病院勤務時代から現在に至るまで耳科手術を中心に様々なことをご指導頂いただけでなく、当時同じ病院で勤務していた妻と親しくなる機会をセッティングして頂いたり、結婚式でスピーチをして頂いたりと大変お世話になっている恩師です。
これまでも何度も見学に伺わせてもらっているのですが、今日の一番の目的はずばり電子カルテの運用です。当院では長谷川耳鼻科と同じ電子カルテを導入しているのですが、どうしてもまだまだ思うように使いこなせておらず、その結果待ち時間が長くなってしまい患者さんだけでなくスタッフに対してもストレスを与えてしまっているため、これはなんとかせねばといてもたってもおられず大阪まで見学に行かせてもらいました。
長谷川先生はじめスタッフの方々も惜しむことなく、色々なノウハウを教えて下さいました。
長谷川耳鼻科のシステムは決して一朝一夕にできたものではなく、様々な試行錯誤を繰り返してできた賜物であり、すぐに当院のものにできるものではないと思いますが、より多くのものを吸収し一日でも早く当院なりのノウハウを完成させ、地域の皆様に貢献できるクリニックになれるようスタッフ一同明日もまた頑張ります。

2014年3月19日水曜日

論文

先日、日本頭頸部外科学会の学会誌に投稿した論文が掲載されました。
私はもともと論文執筆には積極的では無かったのですが、伊勢赤十字病院勤務時代に山田弘之先生から学会発表の機会を多数与えて頂き、その度に「谷山君、学会発表したものは全部論文にしないと~」と神様のような穏やかな笑顔を浮かべながら言われたのですが、出来の悪い私は忙しさのせいにしてついつい後回しにしておりました。
伊勢赤十字病院は、赴任前に他の先生から「血を吐くほど忙しいみたいやで。」とか散々脅された(?)のですが、幸い血を吐くことも無く充実した楽しい日々を送ることができました。(ただ私は疲れると口内炎ができやすい体質で、赴任中は今までの人生で最もたくさん口内炎ができました^^;)
その後、大和高田市立病院に赴任し、小山真司先生、畠山好夫先生から論文執筆の時間を与えて頂き、それまでの仕事をせっせと論文にまとめておりました。
今回の論文も伊勢赤十字病院時代の仕事ですが、論文にまとめるという作業によって知識がより整理され確実に自分のものになっていくことを実感しております。
開業医という立場になりましたが、自分なりにテーマを見つけて継続できればと思っております。


2014年3月5日水曜日

感謝

本日、八尾市立病院時代にお世話になった当時の耳鼻咽喉科部長の鶴田至宏先生が奥様と共にクリニックを訪れて下さいました。
鶴田先生には八尾市立病院時代に医者としての心構え、耳鼻咽喉科医としての基本を徹底的にたたき込んで頂き、それ以降も公私ともども非常にお世話になっているかけがえのない恩師です。
ご夫婦ともに非常にパワフルで、開業して一週間経過して知らず知らずのうちに疲れがたまっていたのですが、私の妻も交えて4人で話をしているとすっかり疲れも吹き飛んでしまいました。
鶴田先生が、患者さんだけでなく、多くのドクターからも慕われるのは、医者としての抜群の技量のみならず、話しているだけで相手に元気を与えられる所にあるのだろうと再認識しました。
思えば、耳鼻科医の道に導いて下さった奈良医大教授の細井裕司先生、医者としての心構え、耳鼻科医としての基本をたたき込んで下さった鶴田先生、さらに多数の学会発表や論文執筆の機会を与えて下さったり、様々な手術をご指導いただいた伊勢赤十字病院部長の山田弘之先生をはじめ数々の素晴らしい恩師、先輩、同僚、後輩に出会えた私は本当に幸せ者だと感謝しております。
また現在も素晴らしいスタッフと共に働くことができ、これからも感謝の気持ちを忘れず、精進していきたいと思います。

ホームページ完成しました。

本日ようやくホームページが完成しました。
開院前の早い時期から準備を進めていたのですが、当院の考え方、取り組みについて皆様により正確にお伝えするために、業者の方と試行錯誤を繰り返した結果、思った以上に時間がかかってしまいました。
ただ時間はかかりましたが、努力の甲斐あってようやく満足いくホームページが完成しました。(自己満足かもしれませんが・・・^^;)
ホームページでは当院の診療内容や治療に対する私の考え、こだわりを掲載しております。
是非多くの方にご覧になって頂き、耳鼻咽喉科疾患に対する理解の一助になればと願っております。

最後になりましたが、私のしつこさに最後までつきあって頂いたホームページの業者の皆様、本当にありがとうございました。